J'habite à ici …
楽屋の話

何の変哲もない 柘植の櫛……。でも 私には“魔法のクシ”
本番前に鏡の前で 1クシ 2クシ〜入れると、不思議 ふしぎ……
髪はツヤツヤ〜! キラキラ〜!!

現在でこそ 合成樹脂の“クシ”や“ブラシ”が主流のなか、唯一、私は柘植のクシ!
柘植の木からクシの用途に形成し、それから 燻され んー?!
ここが“ツヤツヤ”のポイント!!    椿油に浸すのだそう。

私が小学生の頃、父は仕事で信州へ単身赴任ともいえるほど長期出張をしていた。
時折 戻る時のおみやげの中に 柘植のクシがあった。
当時、父が戻ってくるという喜びと「今度のおみやげは何?」と
父の持ち帰るおみやげへの期待が合い重なり、リンゴでも、野沢菜でも、何でもと…
でも半分以上は、みやげ物より帰ってきた父の存在がうれしかったような気がする。

父のみやげの柘植のクシは、いま、私の所有しているものの
半分ほどのかわいらしいものだった
その正月、着物に“桃割れ”を結った髪に その柘植のクシを飾りにさした。

   そんな記憶と相まって、“魔法のクシ”“柘植のクシ”は
 私にとって大事な必需品 ー いえ、ステージに立つ時のお守りも?!
        髪に1クシ、2クシ、入れながら 今日も、「よし!!」と、
ステージへ1足、一歩踏みだすのです。

À bientôt !!