2006
年2月
10
日(金)
ま
文 はなぞの保育園長 柳瀬寛州 / 写真 ときがわ町役場 伊得 浩
子どもたちに“クラッシック音楽を”そんな願いを抱いた。いままで何度か機会を設けた。ピアノであったり、馬頭琴であったり。しかし、私たちの期待とは裏腹に、子どもたちの反応は、“いまひとつ”だった。演奏がすすむうち、どうしてもざわついてしまうのだ。
私たちの思いは複雑だった。「こんなざわついては演奏家に申し訳ない。」「でも、子どもたちに我慢させてまで聴かせることなのか。」はたまた、「プロなんだから、是非とも子どもたちを惹きつけてほしい」「いや、子どもたちが集中できないのは、私たちの普段の保育が足りないからではないか。」だから、ここ数年は、演奏会には手を出しかねていた。
そんなある日、縁あって、中川美保さんからコンサートの申し出をいただいた。ちょっと心が動いた。先ずは、美保さんにお会いして、お話をうかがうことにした。美保さんはお話の中でおっしゃった。「これが“サクソフォン”だという音を伝えたいのです。」このひと言が私たちのためらいを吹き飛ばした。
さてワクワク ドキドキ迎えた“コンサート“。子どもたちの前にさっそうと現れた美保さんは、いきなりサクソフォンを吹き鳴らした。曲はブラームスの『ハンガリアン舞曲』これで決まりだった。
子どのたちには短いとはいえない30分が、大げさでなく、あっという間に過ぎた。「もう、終わり?」「もっと聴きたい。」子どもたちから声があがった。こんなコンサートなら、何度でもやりたい。こう思ったのは私だけではない。
美保さん、すばらしい音楽ありがとう。